先生方のご紹介
常任指揮者 坂本和彦
東京音楽大学指揮科卒業。三石精一氏に師事する。
在学中チューリッヒ音楽院(指揮および宗教音楽専攻)へ留学。
フェルディナント・ライトナーおよびF.エーゲルマン両氏に師事。
音楽院院長でありチューリッヒ歌劇場音楽監督でもあるライトナー氏の推薦を受け同歌劇場の指揮研究員になり、2年後副指揮者になる。
留学中ザルツブルグにて、オトマール・スウィトナー氏、ミュンヘンにてウォルフガング・サヴァリッシュ氏の指導を受ける。
4年間の留学後帰国し、財団法人日本オペラ振興会(藤原歌劇団、日本オペラ協会)を中心に
活動を始め、同振興会公演のほとんどの合唱指揮、副指揮者を務め研鑚を重ねる。1985年、日本オペラ振興会公演「三人の女の物語」で、本公演にデビュー。
以後、他団体を含め数多くのオペラを指揮する。主な作品としては、
「魔笛」「コシ・ファン・トゥッテ」「椿姫」「リゴレット」「売られた花嫁」「フィガロの結婚」「アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」「電話」「泥棒とオールドミス」「こうもり」「チャルダーシュの歌姫」「ボッカチオ」「メリー・ウィドウ」「ヘンゼルとグレーテル」「ボエール」「カルメン」等の他、
邦人作品も数多く指揮する。
1991年、国民文化祭 千葉(千葉県主催)では、水野修好作曲・グランドオペラ「ミナモ」の世界初演を指揮し、称賛を得る。文化庁および日本オペラ協会ポーランド公演では石井歓作曲・
オペラ「袈裟と盛遠」上演に際し、チーフ音楽スタッフとして参加、合唱指揮および副指揮を
務めた。
1990年11月、シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団のアシスタント指揮者を務め、1994年にはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団およびベルリン・ドイツ管弦楽団にて研鑚を積む。
1996年10月、国民文化祭'96とやま(富山県主催)では、富山県五箇山を舞台にした石井歓作曲・オペラ「お小夜」初演を指揮し、好評を博した。(富山市オーバードホール・オープニング)合唱
作品でも、東京交響楽団・新星日本交響楽団を始めとするオーケストラと数多く共演している。主な作品としては「ドイツ・レクイエム」、ブルックナー「ホ短調ミサ」「ニ短調ミサ」、モーツァルト「レクイエム」、バッハ「ロ短調ミサ」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」、フォーレ「レクイエム」、グノー「チェチーリア・ミサ」、シューベルト「ホ長調ミサ」、ヴェルディ「レクイエム」、ドヴォルザーク「レクイエム」などがある。
特に新星日本交響楽団を指揮してのサントリーホールにおける600名の合唱による、ヴェルディの「レクイエム」では絶賛を浴びた。1998年より新日本フィルとの共演をはじめ、主要オーケストラとのコンサート活動にも積極的に取り組んでいる。また、ミュージカルの分野での活躍も数多く、東宝ミュージカル「王様と私」、「マイ・フェア・レディ」、「その男ゾルバ」等の指揮者を務めている。
2010年11月、皇居にて行われた天皇陛下即位20年、ご成婚50年をお祝いするにあたり作曲された「太陽の国」(東京都交響楽団、EXILE歌唱)の御前演奏の指揮者を務めた。
27年度東京都文化功労章を受章。
現在、東京音楽大学および附属高校講師、日本オペラ協会会員指揮者、日本指揮者協会幹事。
男性ヴォイストレーナー 市川和彦
東京芸術大学音楽部声楽科卒業。高丈二、伊藤亘行、E.Lee.Davis、A.Bottion、V.Terranova諸氏に師事。
第23・26回日伊声楽コンコルソ入賞。『芸大メサイア』のテノールソロでデビュー。『メサイア』『第9』をはじめシューベルト、ブルックナー、ドヴォルザーク、ブリテン、バッハ、ベートーヴェン、グノー、ストラヴィンスキー、モーツァルト、プッチーニ、サンサーンス等の宗教曲のソロに出演。
オペラでは、藤原歌劇団公演『イル・トロヴァトーレ』『椿姫』『カルメン』『トスカ』『マクベス』『蝶々婦人』、文化庁青少年移動芸術劇場『修善寺物語』『蝶々婦人』、日本オペラ協会『よさこい節』『祝い歌が流れる夜に』『あだ』『春琴抄』『ペトロ岐部』『死神』『那須与一』、尚美学園、四国二期会、栃木県民オペラ、国民文化祭千葉、千葉市、四日市市民オペラ、札幌室内歌劇場、藤沢市民オペラ、国民文化祭みえ、静岡県民オペラ等で、『椿姫』『ボッカチオ』『チャルダーシュの歌姫』『魔笛』『トゥーランドット』『那須与一』『カルメン』『エフゲニー・オネーギン』『ミナモ』『天国の歌姫』『贄のうたげ』に客演。
新国立劇場には、オープニング記念オペラ『建・TAKERU』をはじめ『蝶々婦人』『ナブッコ』『オテロ』『イタリアのトルコ人』『ロメオとジュリエット』等多数出演。。また、宮本亜門演出『ピノキオ』『コジ・ファン・トゥッテ』に出演。
その他NHK・FMリサイタル、ニッポン放送等のラジオ放送に出演。1988年ウィーンを中心にドイツ・イタリアを遊学。1994年12月より1年間、文化庁芸術化在外派遣研修生として渡伊。
また、北京・天橋劇場にて日中国交正常化30周年記念行事・小澤征爾指揮、浅利慶太演出『蝶々夫人』に出演。
藤原歌劇団正団員。日伊音楽協会・日本演奏連盟・高声会会員。
女性ヴォイストレーナー 清水理恵
東京音楽大学オペラコース卒業。同大学同コース研究生修了。
第7回東京音楽コンクール第一位、及び聴衆賞受賞。第41回日伊声楽コンコルソ第二位。
2003年、2011年、イタリア・ボローニャに短期留学。
2005年、文化庁育成事業、『ジャンニ・スキッキ』ラウレッタ役にて、本格的にオペラデビュー後、『椿姫』ヴィオレッタ、『リゴレット』ジルダ、『愛の妙薬』アディーナ、『ラ・ボエーム』ムゼッタ、『カルメン』フラスキータ等、多数のオペラに出演。
また、『第九』、モーツァルト『戴冠ミサ』、フォーレ『レクイエム』、ラター『マニフィカート』、コダーイ『ミサ・ブレヴィス』の
ソプラノソロを務める他、各種コンサートに出演。
ピアニスト 渡辺優美
東京音楽大学器楽学部ピアノ専攻卒業、及び同大学研究科ピアノ伴奏コース修了。
ピアノを鷲見加寿子、後藤美由紀、伴奏法を御辺典一の各氏に師事。
第5回日本アンサンブルコンクール・リートデュオ部門入選。
在学中より器楽、声楽の伴奏を行なう。現在、様々なコンサートで多くの歌手と共演する他、コンクール、オーディション等でも伴奏を行ない、オペラ、合唱のピアニストとしても活動している。
また卒業後「ラ・ルミエール」を結成し、歌とピアノによるコンサートを展開している。